星空に「やさしさ」を 足下に「あんしん」を(第8話)
星が教えてくれたこと

(防犯灯交換後、自宅から撮影した夏の大三角形)
2か月にわたった「夜の光を考える」日々は終わり、我が家の前にはLEDが作り出す光が道路のみを照らすようになりました。
我が家の頭上に星空が戻り、条件がよければ天の川も見ることが出来ます。
個人的な問題はこれで解決したわけですが、私自身はこれは終わりではなく、新しい課題の始まりだと考えるようになりました。
「エコ」が頻繁に取り上げられる現代、環境問題について意識することは多くなりました。しかし私たちは、実際にどのくらいの貢献ができるのでしょう。
環境問題は対策の効果が見えにくい問題です。何をどのくらい頑張ればいいのか分かりませんし、その結果が思った通り出るかどうかも分かりません。地球温暖化の問題など、私たちの行動が正しかったとしても結果が出るのは100年単位でのことでしょう。
ゆえに、思っているだけで行動に移せない人も多いですし、そもそも私たちの「環境行動」は間違っていると指摘する方もいます。
私自身も、多くの情報の中でどう行動してよいのか判断に困る事柄でした。
しかし今回私が光害という「見える」環境問題に触れて感じたことは、わずかでも環境に負荷を与えない選択を考え、行動することには意味がある、ということです。
今回、私が光害を感じた防犯灯はわずか20Wの蛍光灯です。「防犯」という目的を考えればそのデメリットに目をつぶってもいいのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかし調べていくとその光は確実に生活環境と地球環境に負担を与え、さらには本来の目的である防犯や交通安全にも課題を抱えていることが分かりました。
そこでわずか5W消費電力が低く、適切な光を発する機器に交換しただけで、防犯灯本来の役割を保ったまま、光害を大きく解消することができました。
さらに、いわゆる「エコロジー」であるCO2の削減や、電気料金やメンテナンス費用の削減などの「エコノミー」の面にまで効果は波及したのです。
環境問題を考えると、経済や生活と対立すると考える人もいます。しかし、環境問題はきちんと考えれば、むしろ経済や生活に新しい価値を創造する手段となると考えます。
すでに、アメリカのオバマ大統領は「グリーンニューディール」として国を挙げて取り組みだしていますが、私たちの生活レベルで取り組めることもたくさんあるのではないでしょうか。
私は、防犯灯だけでなく、自宅の電気もこの機会に見直し、電球の取り外しや蛍光灯への置き換えなどで灯りとして使用している電力を削減し、必要な灯りを確保しながらもテレビ1台分くらいの電球を削減しました。なんとなくピンとこない買い物のマイバッグ運動も、見えない効果が想像できるようになり、参加するのが楽しくなりました。
さて、次は何をしようか。楽しみながら環境問題を考えている毎日です。
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(自宅から撮影したM31(アンドロメダ銀河))
星空を眺めることは過去の光を眺めることです。
月で1秒ちょっと前。おりひめ星は25年前。アンドロメダ銀河は230万年前。
しかし、星空が教えてくれたのは未来のことでした。
これからも、子どもたちとともに夜空を見上げ、「できること」を考えていきたいと思っています。
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